LADIES TEAM選手・試合情報

2020 SEASON MATCHES試合日程・結果

皇后杯 JFA第42回全日本女子サッカー選手権大会が11月28日に幕を開けた。
ジェフユナイテッド市原・千葉レディースは、2回戦から出場し岸川奈津希と大澤春花の得点で、福岡J・アンクラスを退け好スタートを切った。
そして3回戦では伊賀FCくノ一三重と対戦し、90分では決着がつかず延長戦に突入すると、111分にFW大滝麻未が激闘に決着をつけるシュートを捻じ込みベスト8へと駒を進めた。
猿澤真治監督は「全員が力を出し切って相手を上回って勝利できたことはすごく大きいですし、また次(の試合)につながると思います」と選手の奮闘を称えた。

皇后杯準々決勝に進出したチームはすべてプレナスなでしこリーグ1部のチーム。頂点に辿り着くまでにはさらに厳しい戦いが待っているが、チームは一丸となってこれを乗り越えて行く構えだ。

次の対戦相手は今シーズンの“リーグチャンピオンチーム”浦和レッドダイヤモンズレディースとなる。
浦和Lは、初戦となったFC十文字VENTUSを5-0で下し、次の大和シルフィードを2-0で退けて、"2冠"に向けて順調に歩みを進める。
リーグ制覇をしたことが自信となり、リーグ戦で軸としてきたサッカーをさらにピッチで表現している印象だ。
ここまでFW菅澤優衣香とMF柴田華絵が先発に名を連ねていないが、ベテランFW安藤梢が気を吐き、MF猶本光が攻撃にアクセントを加え、MF遠藤優とDF清家貴子が鋭いドリブルで相手チームを翻弄してきた。

ジェフLとしては、これら個の力を持つタレントを如何に抑えるかがポイントになるだろう。
MF岸川奈津希は「相手はリーグチャンピオンチーム。ジェフLとしては120%以上のものを出さなければ勝てないと思います。ただ勝つチャンスはあると思うので全力で頑張るだけです」と力強く話した。

リーグ戦での対戦成績は2戦2敗。セットプレーからの得点と強力な攻撃陣の前に複数失点を喫している。

MF鴨川実歩は次のように言う。
「リーグ戦ではセットプレーでやられています。組み立ても上手だし、個の能力も高い。ジェフLは個人で戦うのではなくチームで戦わないといけません。バラバラにならず組織的に相手の個を潰していけるかが大事になると思っています」

チーム一体となった連動した守備をベースに、セットプレーにつながるような無駄なファウルをしないこと、「集中力をもって守りたいです」と岸川は言葉に力を込める。

インテンシティの高い相手にしっかりと立ち向かい、球際の戦いで後手に回らないようにしたい。その上で相手のプレスを外してボールを運び、攻撃をけん引する3トップの力で突破口を開きたい。
鴨川は「昨シーズンよりもチャンスを作れています。1トップの大滝選手は決定力が高いので得点の可能性は十分にあります。チャンスを決め切ることが大事ですし、私もそろそろ得点が欲しいところです」と語気を強める。

また、トーナメントの一発勝負だからこそミスを恐れた消極的なプレーはしてはいけない。
岸川は前を向いて言う。
「私たちは失うものは何もありません。ジェフLが積極的にプレーをすることで浦和Lが受けに回ると思います。トーナメントでは受けてしまうと良いプレーが出せないので、一発勝負だからこそ勢いをもって行くことが大切になると思っています」

目の前の相手がどんなに強力であっても、怯まずに突き進むだけである。浦和Lに勝ってベスト4に名乗りを上げたい。
鴨川は「このメンバーで戦うのも最後になります。決勝戦のつもりで次は絶対に勝ちたいと思います」。勝利への熱い想いとチャレンジャーとしての姿勢を胸に、杜の都・仙台に乗り込む。

なお、この試合は20日(日)午前11時よりユアテックスタジアム仙台でキックオフされる。