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2012 NEWS & INFORMATIONクラブの新着情報

2012 January01

2012.1.20 UPDATE

サポーターコミュニケーション開催

クラブ

2012年1月14日(土)、千葉県教育会館にて、今年は2012新体制発表と合わせて、サポーターコミュニケーションを開催いたしました。
新体制発表にて島田社長、神戸テクニカルダイレクターより今シーズンのクラブの方針や、補強のポイント、監督招聘などについて説明をさせていただきましたので、サポーターコミュニケーションでは、ご来場された皆さまからの質疑応答から始めました。その内容については下記のとおりです。



登壇者:
チー代表取締役社長     島田 亮
取締役              小林 寛
テクニカルダイレクター    神戸 清雄

司 会:
蒲田 健



司会者(蒲田 健氏)
新体制発表時に、クラブビジョン、チーム構成などの話がありましたので、さっそく質疑応答にまいります。ご質問がある方、挙手をお願いします。

Q.木更津市・M様
チームが低迷した時など、リスクマネジメントについてどのような策をとられますか。

A.神戸TD
何かが起こる可能性というのは常にあります。昨年はケガ人が出たときに、補強をしました。ケガ人はシーズン中に必ず出るものだから、もっと補強をしておけばいいという意見もあるかもしれませんが、どこのポジションの選手がケガをするか事前には予測できませんので、シーズンの中で対応していくしかないと思っています。それ以外には、メディカルスタッフも含めた現場のスタッフのコンディショニングへの対応、ケガの予防など、いろいろなことが考えられます。状況に応じて対応していきたいと考えています。

Q.船橋市・O様
良い選手をアカデミーからどのように育成するのか教えてください。

A.島田社長
育成を充実させ、選手を育て上げていくのがジェフの生きる道です。それを実現させるために、前社長も労力を惜しまずに取り組んでまいりました。しかしながら2、3年続けたからといって、すぐにトップチームの成績に反映するものではなく、成果が出るには時間がかかるものです。現実的には、その間を補うために先ほど新体制発表会でお話ししたような、移籍などにより補強を行っています。来年、再来年、しばらくの間はこのような形で戦うことになりますが、ゆくゆくは育成した選手を中心に戦えるチームを目指す。企業として、あるいはクラブとして、事業規模を考え合わせても、これを実現させることが一つの大きなテーマです。ここ千葉は素質の豊かな子どもたちも多く、サッカーがはぐくまれている土地なので、自分たちのアカデミーだけでなく、地元・千葉県内の様々なチームとともに子供たちを育てて強くなっていくというこのビジョンは、これからも持ち続けていかなければいけないと私は考えています。技術的な部分は小林が話します。

A.小林取締役
今、社長が話したとおり、育成はとても大切で、6年間育ててトップチームに上げるということはこれまでもずっとやってきたことです。今回の井出遥也選手や佐藤祥選手のようにはなかなか実現しませんでしたが、何人か大学にいって頑張っている選手もいました。高校生からプロになるということに関しては、一生を伴う判断ですから、厳しい目で見ています。アカデミーのコーチもしっかりとやってきたと思います。これまでも全くダメだったとは決して思っていません。ただ、もう少し、トップチームとの連携をしっかりとして、練習に積極的に参加させたり、ユースに上がる年代あたりから、クラブが一体となり選手を育てるということに力を入れていければ良いと思います。

Q.八千代市・S様
今年から攻撃的なサッカー、人とボールが動くサッカーを目指すという話でしたが、昨年はそのようなサッカーではなかったと思います。いろいろなサッカーがあるなかで、そのようなサッカーを目指すに至った理由、そのようなサッカーならジェフが成功する、ジェフにマッチすると考えた理由を教えてください。

A.神戸TD
「人とボールが動くサッカー」というのは、オシム監督時代にメディアの方が作った言葉かもしれないのですが、現代のサッカーというのは、バルセロナや欧州の強豪クラブに代表されるように、きちっとボールをつないでいく、そしてボールを持っていない選手が連動した動きをしていく、というサッカーが主流になっています。もちろん、相手があることですから、力関係によって、そういうサッカーができない場合もありますが、ジェフがこれまでずっと目指してきているサッカーであり、そしてある一時代はできていました。皆さまもそのようなサッカーが魅力的だと感じていたと思いますし、結果も出ていました。もう一度、そこに立ち帰ろう。昇格するためのサッカーではなく、J1を目指し、J1での優勝というのが本当の到達点ですから、そこにいくためにはそのようなサッカーを実現しなければいけない、そのために今から準備していこうということです。

Q.市原市・K様
リスクマネジメントについて、補強以外の取り組みを教えてください。

A.神戸TD
コンディショニングについて言えば、トレーニングの質、量、これらの日々の積み重ねが大切であり、その積み重ねがないと、1年間戦っていけない。トレーニングの質、量をどのようにするかは、その時のチームの状態にもかかわってくるということ。厳しい戦いを勝ち抜くために、いろいろなトレーニングをやりながら、1年間を乗り越えられる準備を常にするということです。
もう一つは、選手層の問題です。誰かが抜けたときに、若手がなかなか力を発揮できない。そのために、今年は練習試合を多く組み、若手が力をつける準備をしていきます。常にチームのレベルを上げながら、どんな選手が抜けても乗り切れるように、チーム力を上げていくことが大事だと思います。

Q.浦安市・O様
一昨年については13億前後用意していた選手、コーチの人件費を昨年は10億円前後に削減しましたが、今年、何とか同額を維持していきたいといったような、額を明示しない説明がありました。あいまいな表現をすることが、クラブにどのようなメリットをもたらしているのか、お答えください。

A.島田社長
「明示しないこと」がクラブにメリットをもたらしているとは思っていません。明示できれば明示したいと思います。ただ、企業の経営ですので、どの程度収入を確保できるのか、入場者数、グッズ販売、スポンサー収入などの状況によって、かけられる経費は変化していくものです。もし、それが最初からわかっていれば、今年の予算がこれだけと言うことも可能ですが、「昨年同額程度」というような表現とならざるを得ないことは、ご理解ください。
また、Jリーグから発表されている人件費というのは、人件費そのものと、移籍金償却費が合算された金額になっています。ジェフの場合、3、4年前から移籍金償却費が嵩んでいましたが、徐々に縮減しています。移籍金は3年間で償却するというルールがありますので、例えば移籍金3000万円で獲得した選手は、獲得した年、その翌年、その次の年と3年間でそれぞれ1000万円ずつ、移籍金償却費というのを計上することになっています。この移籍金償却費の影響が大きいため、実際の人件費の金額以上に大きく変動しているように見えています。とは言っても、2010年から2011年にかけては、大幅に人件費が減少したのは事実です。それを踏まえたうえで、今シーズンどうなるかということですが、現在、懸命の営業活動を通じて、昨シーズン(2011シーズン)並みの人件費を何とか確保しつつあるという状況です。

Q.横浜市・H様
仮に、J1昇格が果たせなかった場合の覚悟をお三方におうかがいしたい。今年は必ず昇格するという目標を持っている以上、それが達成できなかった場合、どのような処遇を考えられているのか、覚悟をお伺いしたい。

A.島田社長
「覚悟」というのは、どういうことなのか聞きたいのですが?「ダメだったら辞める」ということを言ってほしいということでしょうか。申し訳ありませんが、社長としては神戸と小林に答えさせません。成績が出なくて、神戸や小林が辞表を出しても、私はそれを許しません。私に関しては、株主が決めることですので、結果が出なければ、株主が判断をすると思います。私は先ほど申し上げたように、絶対にJ1に昇格しようと思っていますし、そして、2年後、3年後と継続したチーム作りをやっていきたいと思っています。そのつもりでやらせていただきたいと思っています。

Q.港区・M様
(前の質疑を受けて)強化責任者というのは、ある程度長期間、その任について取り組む業務だと思いますので、簡単に代えるのは適切でないと思います。
チームを強くするにあたって、軸をどのようなところに持っているかということを、お三方に語っていただければうれしいです。

A.島田社長
確かにおっしゃる通りだと思います。しかしながら、成績が出なければ総合的に判断します。先ほどの回答は、二人に「長期間任せる」ということを表したことではありませんので、誤解されませんようお願いします。クラブにとって良いのか、悪いのかという観点で判断をしますので、今、名言しません。
軸ということですが、私としては、中長期的にはアカデミー部門をきちんと立て直しながら、このチームで育った選手がチームを支えるということを、このクラブの軸としていきたい。「魅力あるクラブ」というクラブビジョンを掲げていますが、アカデミー出身の選手が活躍することで、地元の皆さんに憧れを持ってもらい、より愛されるクラブを作っていきたい。これ(「魅力あるクラブ」の実現)は、アカデミーだけの仕事ではなくて、我々フロント、営業、広報、総務、経理、ホームタウン、みんなでやらなければいけないと思っています。

A.小林取締役
クラブにはクラブビジョンという軸があって、その上で、ジェフの戦い方はこうでなければいけないということが必要。いい選手を育て、いい戦いをして、皆さまに楽しんでもらうサッカーをするということであれば、チームの戦い方が間違いなく軸になると思っています。

A.神戸TD
私としては、どんなにいいアカデミーを持っていても、トップチームあってのアカデミーだと思っています。ですからJ2にいてはダメ。J1に戻って、常に上位を争えるトップチームができないと、アカデミーの選手の目標や憧れにならないし、サポーターの皆さまにも応援していただけない。トップチームが大きな軸だと思います。それを実現することによって、アカデミーやクラブの経営、「魅力あるクラブ」という我々が掲げているビジョンの一つが成し遂げられると思っています。それが私の役目だと思っています。

Q.千葉市・K様
外国籍選手の話が新体制発表の中で少し出ました。何人か候補がいると言っていましたが、具体的なポジションはどこなのか。また、マーク・ミリガン選手の動向についてお聞かせください。

A.神戸TD
外国籍選手の補強ですが、昨年は得点力不足だったことは否めません。したがって攻撃のポジションのところでの外国籍選手の補強を考えています。後ろのポジションについては、シーズン中の夏の補強も含めて考えていきたい。ケガ人が出ることも想定しておかなくてはならないと思います。マーク・ミリガン選手については、移籍の合意がなされていないので、残念ながら発表できませんが、基本的には移籍の方向で交渉しています。

Q.千葉市・S様
前日、竹内彬選手の完全移籍のリリースがありました。時間がかかったということは、名古屋グランパスへレンタルバックの可能性はあったのでしょうか。

A.神戸TD
基本的には(ジェフへ完全)移籍をするということでシーズン中から話をしていました。詳細を詰めて、しっかりとした合意がなされた時点で発表をするということで、少し遅くなってしまったということです。

Q.千葉市・Y様
個人の印象ですが、昇格できなかったここ2年は、フロントの方と一緒に戦っているという印象を受けませんでした。一体感とエネルギーを持つことが大事だと思います。共に戦っていく姿勢というものをもっと出していっていただければと思うのですが、どのように考えていますか。

A.島田社長
まったくその通りだと思っています。フロントの人間それぞれが皆さんに近いところで一緒に戦うという姿勢をもっともっと出していきたいと思っていますので、ぜひそのような要望があれば、どんどん言っていただければ幸いです。

Q.市原市・U様
木山監督を招聘した理由をもう少し詳しく教えていただきたい。魅力、人柄を教えてください。

A.神戸TD
しっかりとしたサッカーの理論と情熱をあわせ持っており、大変魅力的な人物です。ジェフがやろうとしているサッカーに近づけられる監督、ということです。昇格するために、経験豊富な監督を、という考えもあるかとは思いますが、木山監督は若いけれどいろいろな経験を積んでおり、バイタリティがあり、チームを十分に引っ張っていけると思います。性格も非常にポジティブで、チームを常に向上させたいと考えています。監督によっては、「この選手はダメだ」と切り捨ててしまう人もいますが、彼は決してそういう監督ではありません。彼は会話をしながら少しでも、その選手から良いものを引きだしていく。そういうことができる監督だと思っています。

Q.市原市・N様
お願いというか要望なのですが、出来れば、アウェイの試合開始時間については、最終便で帰れるような時間設定をチームとして考えてもらえればと思います。

A.スポンサー営業・前田
皆さま、ご存じのとおり、今年から5年間の契約で、「スカパー!」様がJリーグの大きなスポンサーを継続していただきました。その「スカパー!」様ですが、チャンネル数が限られています。中継の関係でどうしてもキックオフ時間をずらさないとチャンネル数が足りなくなり、生中継がご覧いただけなくなるということです。生中継を、ぜひ皆さまに見ていただくためにこのようなスケジュールを組んでいますので、どうしても帰れなくなって困る方は、「スカパー!」に加入していただいて応援してください。なお、スポンサー様との契約内容により「スカパー!」に加入していただくことが、我々チームの強化費につながりますので、ぜひご協力いただきたいと思います。

A.島田社長
補足しますと、Jリーグ全体でいろいろ働きかけをしています。アウェイ会場のキックオフ時間は正直なところ、コントロールできません。J2は日曜日開催が中心となりますので、J2のチーム全体として、多くのお客さまに来ていただきたいという意味合いを込めて、リーグを通じて何とかならないかという話しはしています。実際にできるかどうかわかりませんが、その部分はご理解いただきたい。

Q.木更津市・I様
昨年も「全力UNITED」などキャンペーンをやったと思いますが、今年はキャンペーンをやろうとか具体的な動きはありますか。

A.企画地域・佐藤
私どもの部署、企画ではホームタウンに出かけていく活動を行っています。また、試合会場に足をお運びいただけるお客さまに満足していただくために、いろいろなイベントを行ったりします。今シーズンも、具体的にどのようなキャンペーンをするかということは、もちろんいろいろと考えておりますが、今、ここで発表できる段階ではありません。一つは新しいスローガンの下に進めていきたいと思っています。また、今後は皆さまと一体になった企画を考えていきたいと思います。フクアリが楽しいところだと、ジェフの試合に来るのがうれしいことだと言っていただけるよう、努力してまいりたいと思います。「企画がつまらない」といった声でもかまいませんので、遠慮なくご意見いただければと思います。よろしくお願いします。

Q.千葉市・S様
昨年、一昨年、アウェイで勝率が悪かったり、後半に失速してしまうという部分で、監督、選手以外のところでも問題があるのではと感じます。選手や監督へのケア、移動手段などの問題などで今年、見直そうと思っているところがあれば教えてください。

A.神戸TD
J2の場合、移動は九州など遠いところが多いです。ジェフの場合は、飛行機を使う遠征が多くなります。時間などに気をつけながら、負担にならないように、できるだけ選手が良いコンディションでプレーできるために、ということは今年も引き続き考えて取り組んでいきたいと思います。激しいトレーニングのあと、疲労回復のためには栄養補給が欠かせません。例えば妻帯者に対して、奥さんへの食事のアドバイスや、血液を分析して、選手個々にこういった栄養を取った方がいいというアドバイス、午前、午後の練習があるときはクラブハウスの食堂での食事を義務付けるなど、100パーセントの力を出せるようにやっています。

Q.江東区・H様
広報、PR活動についてうかがいます。告知が遅いし、動画の配信ができるのであればアウェイの試合やユースやレディースの試合を放映できるようにしてほしい。PRがジェフには足りないと思います。

A.広報・高橋
オフィシャルサイトの情報が遅いという件については、私どもも非常に反省しております。オフィシャルサイトや携帯サイトをどれだけ有効活用して情報を発信していけるかということについて、いろいろ考えております。なるべく早く出すように心掛けていきたいと思っていますし、少しでも見やすいものを作っていきたいと思っております。今後、いち早く情報をお伝えするために、情報が全てフィックスしていない状況でも、お伝えできる情報は少しずつ早く出していこうと思っていますので、ご理解のほどよろしくお願いします。(トップチーム、レディースの公式試合の動画については、権利の関係で放映できませんのでご理解いただきますようお願い申し上げます。)


まとめ
島田社長

いろいろなご意見をいただきありがとうございます。ここ数年、成績が振るわないことに対して、本当に申し訳ありません。今年は、甘さを払拭して、妥協せずやっていきたいと思っております。今シーズンに関しましては、補強など、ここまでは強化も頑張ってくれていると評価しています。結果は始まってみないとわからないことが多々ありますが、現場任せではなく、リスクマネジメントも含め、何が足りないかを妥協せず考えて取り組んでまいりたいと思っています。外国籍選手についても神戸が先ほど説明したとおりです。トップチーム以外のところでは、フロントのスタッフも社長や取締役に甘えず、一人ひとりが責任を持って仕事を完遂するようにと考えています。本日は、和やかな雰囲気の中、進めさせていただきましたが、何人かの社員が直接皆さまにご説明させていただきましたことについては、社員たち一人ひとりがきちんと考えて責任もって仕事をするというメッセージと捉えていただければ幸いです。本当に悔しい思いばかりを皆さまに強いてまいりましたが、ここから皆さまに喜んでもらえるようなクラブ、ジェフユナイテッドを目指してまいりますので、何卒よろしくお願いします。
本日は、ありがとうございました。

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