前節のマイナビ戦ではパワープレーに競り負け、2-3で敗れてしまったジェフL。
ただ、このまま下を向いている訳にはいかない。
なでしこリーグカップ1部の正念場となるのが、今節の浦和戦だ。勝点3で5位に沈むジェフLが決勝トーナメントに進むためには、他チームの結果にもよるが勝利だけが絶対条件となる。
ジェフLのエンブレムを背負っている以上は誇りを胸に戦うだけ。勝つことで得られる自信と経験はチームが成長するための糧となって行くはずだ。

ジェフLは公式戦において6試合勝利から遠ざかっており、何が何でも勝ちたい一戦でもある。
瀬戸口梢は「勝てば何かが変わると信じています。是が非でも勝利を掴み、残り2戦を勝ち切ります」と強い気持ちを見せる。

対戦相手の浦和は、主力の3選手（菅澤優衣香、南萌華、池田咲紀子）がFIFA女子ワールドカップフランス2019で不在の中、チームはコツコツと勝点を積み上げ、グループリーグ2位を確保。現在は、その3人も合流し決勝トーナメント進出に向け着実に歩みを進めている。

今シーズンの公式戦では1勝1敗だが、難しい戦いになることは予想される。
エースストライカーの菅澤を筆頭に安藤梢や吉良知夏などのアタッカーがゴールを狙い、右サイドバックの清家貴子が果敢にオーバーラップし攻撃に厚みを加えている。

若林美里は「菅澤選手がターゲットになります。そこを意識して守備での対応をして、高い位置でボールを奪ったあと、攻撃につなげて行きたいと思います」と話す。
狙いとするディフェンスを表現し、前から攻撃のスイッチを入れることが重要になる。

前節では、けがでチームを離れていた西川彩華が途中出場し、コンディションの良さをアピール。チームに推進力をもたらすことに期待が高まる。

自らの力で勝点3を引き寄せるためにも、最後まで諦めずに走り切ること、そして粘り強く全員で戦う姿勢を打ち出し、チームで勝利をもぎ取りたい。
「良い守備から攻撃のリズムを作れるように全員が意識して勝ち切りたいです」（林香奈絵）。

瀬戸口は言う。
「私たちが失うものは何もありません。チャレンジャーとして戦うだけです」

今こそ、ジェフLの力を結集させ、持っているエナジーのすべてをぶつけたい。