プレナスなでしこリーグカップ1部も残すところ、あと1試合となった。ジェフユナイテッド市原・千葉レディース（以下：ジェフＬ）は、1勝2分4敗の成績でグループ4位に位置している。
シーズン前から目標としていたリーグカップ優勝には手が届かなかったものの、このままで終わる訳にはいかない。前回“女王”の意地を見せたいところだ。

チームは次のアルビレックス新潟レディース（以下：新潟Ⅼ）に勝つことでグループ3位に浮上することも可能だ。

カップ戦勝利となった前回の日体大FIELDS横浜戦では、2分にコーナーキックから市瀬千里が合わせ先制。一度は追いつかれるも31分に成宮唯が息を吞むようなロングシュートを突き刺しゴールネットを揺さぶり2対１で逃げ切った。

しかし、前半と後半でチームは違う顔を見せ、試合終盤には最終ラインの裏を狙われ続けピンチの場面を作られていた。
「練習の中から裏への対応をしていたのですが、合っていない部分があり使われてしまったのでしっかりと修正をしてラインを揃えて守備を固めていきたいです」（千野晶子）

相手の新潟Ｌは、縦にボールを素早く入れながら2トップに当て、そこから両ワイドを押し上げ攻撃を展開する明確な形を持つチームだ。
新潟は前々節の日体大FIELDS横浜戦では4対0で試合を決め、園田瑞貴が2ゴール、小原由梨愛と阪口萌乃がそれぞれ1ゴールずつを決めている。

最終ラインのリスクマネジメントを徹底し、最大限のケアをしなければならない。
千野は「ディフェンスラインをコントロールして守りたい」と口にする。

ボールの出所を抑えどれだけプレッシャーを与えられるかで勝敗の行方が決まるだろう。粘り強く戦い、積極的に試合を進めることが大きなポイントになる。

成宮は「カップ戦での決勝進出という目標には届きませんでした。しかし、次はリーグ後半戦に向けての進化が問われるカップ戦の最終節です。何としてでも連勝で終われるように頑張りますので応援よろしくお願いします」と必勝を誓った。

最後まで走り切り、ここまで磨き上げたスタイルで勝利を達成し、試合後にはサポーターと共に勝利の凱歌を上げたい。