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試合日程・結果

2016 SEASON MATCHESU-18 試合日程・結果

さあ、いよいよ今シーズンのラストゲームだ。

プリンスリーグ関東・参入決定戦の第1戦で日本航空高(山梨)に競り勝ったジェフU-18は、“昇格”を懸けて昌平高(埼玉)と対戦。この1戦に勝利すれば、近年の目標であり続けたプリンスリーグ関東への参入が決定する。

23日に行われた日本航空高戦で、ジェフU-18はチームとしての“組織力”を示した。ある程度は押し込まれる展開も、ロングスローをはじめとするセットプレーの脅威も、相手GKが前に飛び出すことも、江尻篤彦監督は事前のスカウティングによる「想定内」と振り返る。相手のストロングポイントを消した上でいかにしてゴールを奪うかが課題だったが、少ないチャンスを確実にゴールに結びつけて試合を決めた。「やるべきことは分かっていた」という選手たちの言葉が、全員で勝利に向かうチームの一体感を物語った。

決定戦で対峙する昌平高は、全国レベルの強豪である。

今大会の“予選”となる埼玉県リーグを15勝2分1敗の成績で制覇。埼玉代表として夏のインターハイに出場し、4試合を勝ち上がって準決勝に進出。0-1で敗れたものの、大会覇者の市立船橋高と互角の戦いを演じた。冬の全国高校サッカー選手権大会予選は準決勝で正智深谷高に敗れたが、ジェフU-18と同じく、「後輩たちに置き土産を」という強い気持ちを持って今大会に臨んでいる。

キープレーヤーはプロ内定の2人だ。

足下のテクニックに優れるMF針谷岳晃(ジュビロ磐田内定)は、ドリブルもパスも一級品。インターハイで優秀選手に選ばれ、U-19日本代表として夏のSBSカップ国際ユースサッカーに出場した。同じくMF松本泰志(サンフレッチェ広島内定)は、1年時からレギュラーとして活躍。両足から放たれる精度の高いキックが武器で、得点能力も高い。23日の日大藤沢高(神奈川)戦では、針谷が1得点、松本が2得点とそれぞれ存在感を誇示している。

相手について江尻監督は「格上」と評するが、もちろん負けるわけにはいかない。

「夏のインターハイ(全国高校総合体育大会)3位のチームで、千葉県内の強豪である市立船橋高とも互角の勝負をしたチーム。プロ内定者も2人いますから、力としては相手が格上であると思っています。でも、特に3年生は『後輩たちに置き土産を』と思っていますし、僕たちスタッフも強くそう思っています。次の試合も、チーム一丸となって戦うしかありません」

中盤でチーム全体の舵取り役を担うMF武藤真平も、この試合に懸ける強い意気込みを口にした。

「昌平高は、日本航空高とは全く違うタイプのチームです。足下がうまくてパスをつなぐし、プロに進む選手もいます。みんなで強い気持ちをぶつけて戦いたいし、絶対に勝ちたいと思います」

昨年、ジェフU-18はプリンスリーグ関東・参入決定戦の第1戦で同じ埼玉代表の武南高に敗れた。ピッチで、あるいはベンチであの悔しさを味わった選手たちが、今のチームの中核を担っている。

あと1つ――。

ジェフの未来を作るU-18の大一番は、25日、市原スポレクパークで幕を開ける。